2012年6月26日火曜日

脉診について


図説東洋医学、山田光胤著より







漢方の基礎と臨床、高山宏世編著より







東洋医学に四診(望診・聞診・問診・切診)があり、切診(患者を手で触れて診断することをいう)の一つに脉診があります。
                       表:寸口・関上・尺中の脉による臓腑配分
脉の種類
(1)浮脉「入浴や運動をした後に見られるような、一寸指を当てるだけで触れる脉」
沈脉「指を軽く押し当てただけでははっきり拍動を触れず、深く押し当てて始め  
てはっきり触れる脉」
(2)数脉「脉拍が早く、1分間に90拍以上打つ脉」    (数=さく)と読む
遅脉「脉拍が遅く、1分間に60拍以下の脉」
(3)実脉「脉の巾が大きく、拍動は力強く、浮中沈(軽中強)、どの深さどの強さで触  
           れてもはっきりとした拍動を感知できる脉」
虚脉「脉の巾は大きいが軟かく拍動は弱く無力である。浅く或は中位に触れても  
わかりにくく、深く探ってようやく触れる脉」
(4)弦脉「楽器の弦のように硬く直線的に緊張した脉」
緊脉「弦脉に似るが脉拍がより強く血管の緊張が強く、指には強く撚った紐を触   
れるように感知される脉」
(5)滑脉「玉が転がるような滑らかで力のある脉」
渋脉「拍動は弱く頼りない感じで、その強さが一定しない感じの脉」
(6)大脉「血管の直径が脉診している医者の指先より巾の広い脉」
細脉「血管の直径が脉診している医者の指先より巾の狭い(細い)脉」
(7)長脉「寸口・関上・尺中の範囲を超えて触れる脉」
短脉「寸口・関上・尺中の三指の巾全部では脉が触れず、1~2指尖の巾でしか  
触れない脉」
(8)洪脉「なみが打ちよせるような或は下から噴き出してくるような太く力のある脉」
芤脉「浮で、これを触れると中空のネギのように無力、空虚の脉」
(9)結脉「不整脉で不規則に脉の欠落する脉」
代脉「規則的に脉が欠落する脉」
※東洋医学におけるの種類の多さに驚き、蘭丸母の両手首で毎日練習します。

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