2012年6月7日木曜日

嚥下障害に漢方薬を








2012年6月5日(第1火)蘭丸の父の勤務先のNST・嚥下・口腔ケア委員会兼VE・VF動画カンファレンスで、嚥下に関係ある漢方薬の勉強会で、ツ○○のIさんの説明を聴きました。
今回は、嚥下関連の漢方薬の中からTJ-16半夏厚朴湯の概説を掲載します。
●咳、嘔気、動悸、眩暈などの不定愁訴(神経症的傾向)があり、咽喉頭違和感(いわゆるヒステリー球)を訴える場合に用いる。
●器質的異常のない咽喉頭異常感症に用いられる漢方薬のうちで第一選択として使用できる。
●サブスタンスPを介して高齢者の嚥下反射障害を改善すること、誤嚥性肺炎の発症リスクを抑制することが報告されている。
※現在までに得られているEBM
●薬理効果
①咽喉頭部のサブスタンスP増加作用
②嚥下反射改善作用
●臨床効果
①脳梗塞患者の嚥下反射を改善
②パーキンソン病患者の嚥下反射を改善
③認知症高齢者の誤嚥性肺炎を予防
④咽喉頭異常感症に有効
⑤パニック障害に有効
⑥胃食道逆流症(GERD)に伴う呼吸器症状に有効
⑦機能性ディスペプシア(FD)患者の胃排出能および消化器症状を改善
⑧FD患者の下部消化管ガス量および消化器症状を改善
<参考資料:EBMによる老年医学領域の漢方の使い方、2011,6,15初版、ライフサイエンス>

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