2012年8月31日金曜日

痛み止めが使えなくなった整形外科医

 2012年8月26日(日)午前10時から1時間、鶴屋東館「パレア」にて、東洋医学ひぐちクリニック・院長 樋口 理 先生の講演を拝聴しました。蘭丸の父は、蘭丸の母とともに、福岡県八女市の先生のクリニックに3月から通院しています。いろんな痛みを持っていた2人です、整形外科を受診すると、何処に通院しても鎮痛剤が効かないなら<手術をしなさい>です。「ロキソニン」「ボルタレン座薬」「リリカ」「モーラステープ」などを毎日、飲んだり、貼ったりしていましたが、改善せず、今年、2月18日(土)の熊本国際交流会館、第264回熊本県東方医学研修会での樋口 理 先生の『痛み止めを使わない整形外科医』の講演を拝聴し、すぐにFAXをして、治療勉強をさせてもらっています。東洋医学(漢方薬針灸治療など)の重要性を感じ、その道を勉強するようになった毎日です。また、初学者ですが、ブログをアップし、少しでも啓蒙に役立てばと想い、毎日、更新しています。ところで、先日の先生の講義の「結語」の抜粋を掲載させていただきます。~~~~~
整形外科疾患
●鎮痛剤の長期使用例では、薬剤を抜いて東洋医学的治療を行うと症状が緩和する。⇒薬を飲んでいる間は治らない。(ただ痛みを止めるだけ)
●鎮痛剤の絶対的適応:局所に熱(+)のワンチャンスのみ
       絶対的禁忌:冷えて痛む例ほぼすべて
樋口 理 先生のコメント
自然治癒力のある方でも、鎮痛剤は長くても3日が限度。慢性疼痛疾患では、鎮痛剤・湿布を続けると、更に悪化させると思われる。それを止めさせて温める治療法にかえると間違いなく、症状は緩和~軽減~消失・治癒へと導けます。
他科疾患
●西洋薬を長期連用しても治癒しない例、又はすぐに再発する例などは、薬剤を抜いて東洋医学的治療を行うと、症例によっては治癒へ導ける。
樋口 理 先生のコメント
疾病の多くは東洋医学では内因が多く、ほとんどは“冷え”て起こるものが多いと想われます。“冷え”て起こるものは温めれば良いと簡単な理論で治療が行えますが、西洋医学には、悲しいかなこの理論がなく、従って治療薬もありません。また薬があっても、冷やす性質ー合成薬の性ーで温めるものが全くありません。
③鍼治療には計り知れないパワーがあることが予想される。特に、“気”“疼痛”“感覚器;眼・耳・鼻など”の分野
樋口 理 先生のコメント
“気”と言っても、目に見えず捕らえ所がありませんが、“気分がすぐれない”“気分がめいる”など西洋医学では、年のせい、気のせい、疲れからなどと相手にされない事に対して、鍼治療をすると、直後にスッキリしたという返事がよくかえってきます。顔面神経麻痺は、鍼治療の独檀場と言っても過言ではないくらいに、有効かつ即効です。新鮮例では3~4回の治療で劇的に改善します。かなり時間のたった陳旧例でも対応できます。眼科・耳鼻科疾患なども、鍼治療をするとかなり有効です。飛蚊症・眼精疲労・耳眼痛・目がしょぼつく・目がボーっとする・目がかゆい・鼻がつまるなどは即効です。眼科や耳鼻科の先生が鍼治療をされると、多くの患者が救われると想います。皮膚科疾患の帯状疱疹の痛み等は、鍼治療をするとその場で軽減激減します。痛み止めやブロックより有効だと私は考えています。
④人から陰性食品を抜き、更に医原性の冷えを除くと、その人が浮かび上がってくる。※西洋医学の薬は人を冷やす。
樋口 理 先生のコメント
“冷えは万病のもと”の言葉どうり、多くの方からコーヒー・緑茶・ビール・水・甘い物・白い物・冷たい物・果物などの陰性食品(人を冷やす食物)を除き、更に痛み止めや湿布等の医原性の冷えを除くとその方の諸々の症状がとれ、健康体になります。
⑤何がtrue? 東洋>>西洋の可能性がある。
樋口 理 先生のコメント
患者さんには、東洋医学の食養生を指導し実践してもらい、東洋医学の治療手段~漢方・鍼灸・吸い球等~を提供しています。東洋に住んで居る日本人は、東洋があっているとしか言いようがありません。~~~~~       

2012年8月30日木曜日

映画(5)

 蘭丸の父母は、2012年8月29日(水)午後8時55分から映画『あなたへ』を鑑賞しました。
人は、いつも伝えきれない想いを重ねて、一期一会の旅を続けている。
高倉健が6年ぶり、81歳で主演するロードムービーです。共演はビートたけし、田中裕子、佐藤浩市、草彅剛、綾瀬はるか、余貴美子ら、降旗康男監督。
妻の故郷への旅。多くの人々との出会い。そこには妻の本当の願いがありました。
~~~北陸のある刑務所の指導技官・倉島英二(高倉健)のもとに。ある日、亡き妻・洋子(田中裕子)が残した2枚の絵手紙が届く。そこには、一羽のスズメの絵とともに“故郷の海を訪れ、散骨して欲しい”との想いが記されていた。そして、もう1枚は、洋子の故郷・長崎県平戸市の郵便局への“局留め郵便”だった。その受け取り期限まで、あと10日。刑務所に歌手として慰問にきていた洋子とは穏やかで幸せな夫婦生活を営んでいた。長く連れ添った妻とはお互いを理解い合えていたと思っていたのだが、妻はなぜ生前その想いを伝えてくれなかったのか・・・。妻の真意を知るため、彼女の故郷を訪れることを心に決める。妻の故郷を目指すなかで出会う多くの人々。彼らと心を通わせ、彼らの家族や夫婦の悩みや想いに触れていくうちに蘇る、洋子との心温かくも何気ない日常の記憶の数々。さまざまな人生に触れ、さまざまな思いを胸に目的の地に辿り着いた英二は、遺言に従い散骨する。そのとき、彼に届いた妻の本当の想いとは~~~
あなたはの大切な想い  あなたの大切な人に 届いていますかー

2012年8月29日水曜日

漢方薬~下痢~

 2012年8月21日(火)午後7時から「三井ガーデンホテル」にて『臨床に役立つ漢方講座』が、講師趙 基恩 先生、テーマが、《下痢症・食あたりに対する漢方処方》がありました。蘭丸の父は、初学者なので、下痢に処方する漢方薬の多さを知りませんでした。勉強になりました。
※症候による漢方エキス剤の使い方・選び方
湿熱泄瀉型
●臨床の症候
下痢、便の色が黄色、悪臭、腹痛、腸鳴、肛門の灼熱感、排便後にすっきりしない、裏急後重、身体の熱感、舌質が紅、舌苔が黄膩、脈が弦滑。
●漢方エキス剤
(14+15)半夏瀉心湯黄連解毒湯、(1+15)葛根湯黄連解毒湯
寒湿泄瀉型
●臨床の症候
家鴨の糞のような下痢、激しい場合は水のようなもの、腹痛、腸鳴、暖めると楽になる、痞え感、顔色が悪いなど、舌質が淡、舌苔が白い、脈が沈遅あるいは細弱。
●漢方エキス剤
(115)胃苓湯、(32+17)人参湯五苓散
陽虚泄瀉型
●臨床の症候
脾腎陽虚により毎朝夜明けに腹痛、腸鳴、下痢が見られ、なかなか治らない。寒がり、腹部や四肢の冷えなどを伴う。舌質が淡、舌苔が薄白、脈が沈細弱。
●漢方エキス剤
(410)附子理中湯、(30+32)真武湯人参湯
肝鬱泄瀉型
●臨床の症候
腹痛があるとすぐ下痢する、排便後に腹痛がなくなり、粘液便あるいは血便、しばしば腹部の膨満感、不快感、ゲップ、悪心、いらいら、食欲不振などを伴う、舌質が淡、舌苔が薄白、脈が弦緩。
●漢方エキス剤
(35)四逆散、(24)加味逍遥散
傷食泄瀉型
●臨床の症候
食あたり、腹部の膨満感、ゲップ、口臭、腹痛、腸鳴、下痢便に悪臭があり、排便後に腹痛が楽になる。舌苔が白膩、脈が滑。
●漢方エキス剤
(79)平胃散、(115)胃苓湯
脾胃虚弱
●臨床の症候
軟便あるいは下痢、排便回数あg多い、便に消化不良物を伴う、油濃いものを食べると増悪、腹部の痞え感、食欲不振、疲れやすい、顔色が悪い。舌質が淡紅、舌苔が薄白、脈が沈細弱。無力。
●漢方エキス剤
(43)六君子湯、(128)啓脾湯
傷暑泄瀉型
●臨床の症候
夏バテ、疲れやすい、無力感、食欲不振、軟便あるいは下痢、咽喉部の乾燥感など。舌質が紅、舌苔が薄黄、脈が沈細数。無力。
●漢方エキス剤
(136)清暑益気湯

2012年8月28日火曜日

線維筋痛症友の会

 蘭丸の父は、入会してはいないのですが、『線維筋痛症友の会』を紹介します。
20年(平成21年)7月に、厚生労働省線維筋痛症研究班代表研究者・日本維筋痛症学会理事長・東京医科大学医学総合研究所所長 西岡 久寿樹 先生のHOMEに記載されているお話です
謎の痛みで心身とも苦しんでいませんか?
「維筋痛症」は、原因不明の全身的慢性疼痛です。
こわばり感、倦怠感、疲労感、睡眠障害、抑うつ、頭痛、過敏性腸炎、微熱、ドライアイなどが伴う事もあります。他覚的初見としては「特異的圧痛点」(ツボのようなもの)を押して診断しますが、通常の検査では何も異常がないのも特徴です。問診票による予備診断基準が採用されている場合もあります。膠原病やリウマチと症状が似ている部分もあります。また、慢性疲労症候群・膠原病・リウマチ・血清反応陰性脊椎関節炎等を併発することもあります。周囲の理解を得ることが難しいため、患者は精神的に辛い状況に陥ることも少なくありません。検査で異常がないため、病院を転々とすることも珍しくありません。以上に心当たりのある方は、リウマチ科の専門医に診ていただくことをお勧めします。骨や関節に変形は見られないといわれており、適切に診断され早いうちに適切な治療を受ければ、社会復帰も可能であり、命に関わる病気ではないと言われています。

2012年8月27日月曜日

経筋治療の本(4)

 2012年6月1日に、ヒューマンワールドから初版された線維筋痛症の診断と針灸治療線維筋痛症はもはや難病ではない~を紹介をします。著者は、西田順天堂内科・院長・西田 皓一 先生です。この本の「はじめに」から引用します~~~治療に行き詰まった時、見方を変え、治療法を変えれば解決する時もある。著者は、日常の診療に東西医学を利用している。東洋医学と現代医学との両方の世界に身を置いていると、針灸治療という貴重な宝物を利用しないのは大きな損失でsるように思われる。現代人は、現代医学の固定観念を時には破棄し、発想を転換して、違った方法での治療に挑戦してみてはどうだろうか。「線維筋痛症」を治せるか否かは、この点にかかっている。東洋医学は、紀元前後に『黄帝内経素問・霊枢』の中では、筋肉関節組織の大事さに着目し、その生理、それが病んだときの病態生理、治療の仕方が詳細に記録されている。これが「経筋病」である。人間の生理機能は、何百年経ってもそんなに変化するものではないらしく、2000年以上前に書かれた内容をそのまま追試しても、現在そのまま効果を収めることができる。線維筋痛症の治療に難渋している現代医学を補充するものとして、針灸治療は立派にその役を果たすことができるのである。これこそ正に、「温故知新」と言える。~~~
ISBN9784903699363
1995円


2012年8月26日日曜日

経筋治療の本(3)

 2008年2月25日に、たにぐち書店から初版された『線維筋痛症は針灸治療で治』~線維筋痛症は、東洋医学からみれば、難病でない~を紹介します。著者は、西田順天堂内科・院長・西田 皓一 先生です。この本の「本書の趣旨」から引用します~~~線維筋痛症は、東洋医学から見れば「経筋病」の一つである。本症は針灸治療で治療でき、東洋医学から見れば難病ではない。現代医学では“線維筋痛症は、難病である”と考えられているが、針灸治療(刺針、灸頭針、刺絡または火針)で比較的簡単に治療出来る。著者は現代医であるが、日常の診療に「現代医学の目」と「東洋医学の目」の両方の見方で患者を治療してきた。従って現代医学と東洋医学・それぞれの長所と欠点を垣間見てきた。現代医学の行き詰まりは“発想の転換”が必要である。最近の新聞やテレビニュースは、「本疾患による苦痛」や、「線維筋痛症を治す方法がない」と言う失望感のために自殺をはかる方もあることを伝えている。本疾患には、うつ状態が伴うことが多いので余計にこの様な悲劇が起こる可能性が多い。本書により、“線維筋痛症は治る”という希望が世間一般に普及することを願っている。~~~
ISBN9784861290527
2100円


2012年8月25日土曜日

経筋治療の本(2)

 2008年1月15日に、東洋学術出版社から初版された『図解】経筋学』を紹介します。著者は、西田順天堂内科・院長・西田 皓一 先生です。この本の「はじめに」から引用します。~~~①哺乳動物は大部分が筋肉でできている②経筋は身近な存在③「経筋学」は古代『』経筋篇を基礎に進歩してきた④現代医学の筋肉解剖学の理解も必要⑤経筋学には特異な発想と治療法があり、新しい治療分野が開ける可能性がある⑥現代医学もその不備を補うために、経筋病について研究し始めている~~~内容説明[基礎篇](1)経筋の概略(2)経筋学はなぜ必要か(3)経筋と経脈の相違点(4)経筋の基礎知識①経筋系統(経筋システム)とは②経筋システムの生理作用③経筋に影響を及ぼすもの④経筋病症の病因と病理のメカニズム⑤経筋病の症状⑥『霊枢』経筋篇による十二経筋の走行のイラスト化とそれらの病状⑦「十二経筋の走行」についての考察とその臨床応用[臨床篇](1)診断法(2)治療法(3)常見される経筋の異常による疾患~~~

ISBN9784924954984
7140円

2012年8月24日金曜日

経筋治療の本(1)

 2005年1月17日に、医道の日本社から初版された『誰でもできる経筋治療』の紹介です。著者は、明治鍼灸大学東洋医学基礎教室・教授、篠原 昭二 先生です。この本の「はじめに」からを引用します。~~~古来、運動器系愁訴は経筋病と考えられて診断・治療されてきたと思われる。しかし、今日、運動器系愁訴でありながら、経筋の概念はカリキュラム上で通りすぎるのみで、その有用性や臨床的価値についてはほとんどしられていない。また、一部に経筋を応用した報告も散見されるが、純粋に経筋を応用したとは言いがたいものがほとんどである。そこで、『黄帝内経』に記述された経筋の概念、流注、経筋病の特徴から、経筋を応用した鍼灸治療方法について、わかりやすく解説的に紹介する。疼痛部位を通過する経筋上の末梢の榮穴兪穴などの経穴への非常に軽微な刺激で、運動器系愁訴(動作のつっぱりひきつり、痛みなどがダイナミックに変化する事実を体験したならば、経絡の不思議を実感することだろう。経筋は、経絡学説の深義を理解するための入り口に招き入れるものと考える。また、経筋の流注については独自に描画した。従来の経筋図と異なる点があるが、私自身の臨床経験をあえて優先したものである。~~~
ISBN9784752911050
3675円


2012年8月23日木曜日

勉強に、9月の連休は、東京へ!

 蘭丸の父は、9月16日(日)~17日、2日とも10時~16時、東京の新宿区南元町の「東医健保会館」にて、短期取得『第44回針灸学セミナー』の基礎・応用編を勉強しに行ってきます。開催日程・講義内容・申込要領・受講申込書は下記の2枚です。


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2012年8月22日水曜日

勉強に、2年間月1回、東京へ!

 蘭丸の父は、9月から新学期の『第12回中医学研修講座・臨床の部』に参加するために、日本東方医学会に、入会することにしました。2年間、月1回、東京の文京区本郷の全水道会館にて、土曜日の午後6時から8時半まで、漢方薬の勉強をしに行きます。61歳からの無謀な挑戦かもしれませんが、現在、自分自身の治療に、西洋薬を飲まず、漢方薬と針灸治療で頑張っている身としては、1年間、全20単位の取得を目的に、日常診療に必須の知識を学びに行きます。開催日程・講座内容・申込要領・受講申込書は、下記の2枚です。


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2012年8月21日火曜日

針灸治療の本(3)

 高知県南国市の西田順天堂内科・院長・西田 皓一先生が、2008年3月15日に出版されました 瘀血を治すを紹介します。
 副題~瘀血は、万病のもと、瘀血(微小循環障害)を改善する刺絡療法の実際~
PARTⅠ 瘀血(おけつ)を知る
PARTⅡ 瘀血(おけつ)を治す
PARTⅢ 瘀血(おけつ)の治療例を学ぶ
蘭丸の父が、瘀血(おけつ)シリーズのブログアップもしていきます。
ISBN9784903699080
3675円

2012年8月20日月曜日

抜缶療法(11)

※抜缶治療⑦ ~月経痛~月経不順~
●月経痛の抜缶治療
 月経痛の原因は、主に気帯と瘀血によって起こり、これは不安、くよくよ、怒りによって起こる。雨に濡れるなど腰部を冷やすことによる寒冷、生食、冷食、湿ったところに長時間座るなどの原因による。これらは寒さや湿が経脈に停滞し、脾腎の陽虚になると子宮の血管が冷える。治療は身体を強めて、腎を強めて、栄養する。月経痛の治療には、脾と腎の虚寒を治すことである。
取穴BL18.肝兪BL20.脾兪BL23.腎兪CV6気海CV4関元SP6三陰交
治療方法:実習します。
●月経不順の抜缶治療
 月経不順は、肝、脾、腎に関係している。腎気の不足が、経脈の不調和を引き起こす。肝熱は、血を蓄えて、肝虚は、気滞の原因になり、経脈と血管をブロックする。また、脾虚は、血液をコントロールできなくなる。これらの原因が、月経不順の結果となる。
取穴BL18.肝兪BL20.脾兪BL23.腎兪。このほか、CV6気海は、近位効果がある。つまり子宮に近い部位にあるからである。SP6三陰交は、肝、脾、腎が交わるツボなので、遠位取穴である。CV4関元、任脈上にあり、衝脈は、子宮から起こると言われるので、婦人科疾患の治療には大事な穴である。遠位取穴と近位取穴を結びつけることは、気を補い、子宮を養うことになる。
治療方法:実習します。<参考資料:抜缶療法の臨床応用、西田 皓一著>

2012年8月19日日曜日

針灸治療の本(2)

 1991年5月15日に、東洋学術出版社から初版された写真でみる脳血管障害の針灸治療~「醒脳開竅法の理論と実際~の紹介です。
 兵頭 明先生の「あとがき」から抜粋しました。
 脳血管障害に対する針灸治療に初めてのシステム化がなされた。それが本書にて紹介した「脳開竅法」である。この治療法は、脳血管障害に対する積極的治療法であり、発症直後からこの治療法を採用すると、死亡率の低下、ADLの向上、合併症の治療等に有効である。また、慢性期の治療にも応用することができる。この画期的な治療法は、1987年11月に北京で開催された世界針灸連合学会で初めて発表され、多数の参加国の代表から特に注目をあび高い評価が与えられた。とかく脳血管障害に対する針灸治療は、後遺症期の症状改善に適しているとされてきたが、本治療法の開発により針灸治療は、脳血管障害の最前線に登場することになった。
 「脳開竅法」は、その治療におけるシステム化がはかられたことにより、多くの鍼灸師が実践できるものとなっている。開発者の石学 敏教授がいつも言われていることであるが、針灸においてはその治療効果に再現性をもたせることが必要である。それはまた臨床サイドにおける針灸の科学化につながるものである。本治療法は、約3000症例にわたってその治療効果の再現性を実践している。・・・・・・・
ISBN9784924954878
3990円


2012年8月18日土曜日

映画(4)

蘭丸の父母は、8月17日(金)午後9時半から、映画鑑賞してきました。
 

 























2012年8月17日金曜日

鍼灸治療の本(1)

 高知県南国市の西田順天堂内科・院長・西田 皓一先生が、2011年8月22日に出版されました 図解・奇経療法の臨床応用を紹介します。
ISBN9784861291449
3150円
奇経療法の概要
①人体には、「奇経八脈」という八つの脈の流れがある
②奇経療法は、、「奇経八脈」を利用して、診断治療する治療法である
③奇経療法は数少ない取穴で、全身を治すことができる治療法である
奇経八脈、十二経脈と臓腑の関係
「奇経八脈の組み合わせ」による大まかな治療範囲
SI3.後谿(手太陽)⇔BL62.申脈(足太陽)
     督脈                 陽蟜脈      <通じている奇経>
主に膀胱経と手足の陽経のすべて⇒正中線に近い頚項部、肩部、肩甲部、耳の後、内眼角  
SP4.公孫(足太陰)⇔PC6.内関(手厥陰)
       衝脈            陰維脈              <通じている奇経>
主に循環器疾患、消化器疾患⇒心(循環器系)、胸部、腹部、胃、咽頭痛
GB41.臨泣(足少陽)⇔TE5.外関(手少陽)
                    帯脈                             陽維脈         <通じている奇経>
主に身体の外側の異常⇒腋窩、外側の項部、肩甲部、顔面と頬、耳の後、外眼角
LU7.列缼(手太陰)⇔KI6.照海(足少陰)
                 任脈                           陰蟜脈              <通じている奇経>
主に呼吸器疾患、消化器疾患⇒呼吸系、咽頭部、胸郭部

2012年8月16日木曜日

第5回九品寺健康塾

 2012年8月11日(第2土)午後7時から9時まで、スタジオ「美(Bi)」で、第5回勉強会を行いました。7月29日(日)、8月8日(水)のブログにあっぷした、「坐骨神経痛」「抜缶療法~全身療法~」を勉強し、実習しました。特に、「督脈の抜缶療法」「膀胱経の抜缶療法」で、経脈の督脈・GV1~28、足太陽膀胱経・BL1~67の説明を蘭丸の父が重点的にし、一緒に勉強しました。背部の足太陽膀胱経には、1行と2行があり、督脈より、3cmの所に1行、督脈より、6cmの所にがある。また督脈より、1~1.53cmの所に、夾脊穴があることも勉強しました。
<参考図:図説「東洋医学」<基礎編>、山田 光胤・代田 文彦・共著>
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2012年8月15日水曜日

第25回日本疼痛漢方研究会・学術集会(2)

 2012年8月14日(火)のブログの続きです。
 ワークショップ【口腔顔面領域の各種痛みに対する漢方処方】~基調講演~口腔内領域の痛みと漢方~横浜薬科大学・漢方薬物学研究室・教授「石毛 敦」先生の講演の続きです。
【講演】炎症などの熱症状が主であるのばらば、黄連解毒湯、血虚症状(四物湯が主冶)を伴う場合は、黄連解毒湯と四物湯の合方された温清飲(うんせいいん)が用意されている。これらの症状が長引き不安感も強く表れた場合には、温清飲に気の落ち込み不安感などを改善させる目的で理気生薬を配合し、それに痒みや痛みをとる生薬も加えた荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)が用意されている。このように口腔領域の多彩な症状を改善させる漢方薬は実に多いのである。<講演より抜粋>

黄連解毒湯


四物湯















温清飲(うんせいいん)
 黄連解毒湯と四物湯の合方である。皮膚の乾燥、顔色が悪い、貧血等(血虚症状)に炎症など熱症状が生じた場合に適応がある。炎症と血虚症状が共存した場合に用いられる方剤である。














荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
 温清飲を基本とし、気の落ち込みや不安感を治す柴胡薄荷の配合があり、痒みや痛みを荊芥防風で改善させる方剤構成となっている。したがって、ストレスがあり、慢性の炎症、血虚症状のある歯茎の違和感や痛みにも使用できるものと考えられる。                                                

2012年8月14日火曜日

第25回日本疼痛漢方研究会・学術集会(1)

 2012年8月4日(土)9:00~18:00、東京コンファレンスセンター・品川で、第25回日本疼痛漢方研究会・学術集会が開催された。テーマは、「口腔顔面痛の漢方治療」であった。品川プリンスホテルに宿泊し、1泊2日、朝から夕方まで、目一杯、勉強してきました。
 ワークショップ【口腔顔面領域の各種痛みに対する漢方処方】~基調講演~口腔内領域の痛みと漢方~横浜薬科大学・漢方薬物学研究室・教授「石毛 敦」先生の講演と著書の紹介です。
【講演】漢方では「通じなければ痛み、通じれば痛まない」とされており、気血水を十分に循環させることが重要とかんがえられている。気の滞り:張ったような痛み。血の滞り:深部で締め付けられるような痛み。水の滞り:拍動性の痛み。とおおまかにはとらえることができる。口腔内領域の痛み特に歯周病に伴う疼痛に関しては、炎症の改善のみならず血流の改善を念頭に治療を進める必要がある。漢方的に考えると炎症などは熱症状であり清熱生薬が必要となる。血液循環不良は、血の滞りである瘀(お)血と捉(とら)え駆瘀血生薬を選ぶことになる。さらに、瘀血に伴う血液で運ばれる栄養不足を血虚と診ることができ、補血生薬の出番となる。一方、口腔内の異常が長引いた場合には不安感も強く表れるものと考えられる。そのための生薬が理気生薬である。これらの症状が混然一体となっている場合が口腔領域の疾患には多くそのため漢方薬の出番も多いものと考えられる。先ずは、どの症状があらわれているのか把握する必要がある。・・・・・・・
【著書】「漢方処方と方意」:石毛 敦・西村 甲、共著、南山堂、3675円


葛根湯


●中間症
●表寒
●気は普通








※方剤と保険適応
●「桂皮芍薬生姜大棗甘草」+葛根麻黄
桂枝湯葛根麻黄
桂枝加葛根湯麻黄
●保険適応自然発汗がなく頭痛、発熱、悪寒、肩こりなどを伴う比較的体力のあるものの次の諸症:感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましん。
※方意と解説
生姜大棗甘草でお腹をいたわり、麻黄桂皮で強く身体を温め、発汗させる。葛根は肩こりを治し、甘草は発汗過多による脱水となるのを防ぐ。
芍薬は利水作用とともに補血作用も持ち、発汗過多を抑制する。
桂枝湯は汗の出やすい虚弱な人が風邪をひき悪寒や頭痛、発熱といった太陽病期の表症を目的に使用され、桂枝加葛根湯はそれらに麻黄が加った方剤である。
麻黄桂皮の組み合わせは、身体を強く温め発汗させる作用を持つ。葛根湯は風邪をひいても汗の出ない、言い換えれば、汗の出やすくない人に適応すべき方剤である。<著書より抜粋>

2012年8月13日月曜日

ドライブ(鳥栖・玉名)

昨日、2012年8月12日(日)は、蘭丸の父が、午前中、鳥栖で「勉強会」がありましたので、蘭丸の父母と一人息子の「蘭丸」と、昼からは、2ヶ所(鳥栖と玉名)に行って来ました。
鳥栖は、「鳥栖プレミアム・アウトレット」に4~5年ぶりに行ってきました。遅い昼ご飯を食べ、蘭丸の母は、ウインドショッピングをしました。前に来た時は、駐車場が平地のみでしたが、今回は立体駐車場になり、3600台が置けるそうです。お店も増えて、人も車も混雑していました。
高速道路で南下し、菊水インターチェンジを降り、玉名の「ドッグランJJ」に行きました。大人200円、ワンちゃん500円(?)です。時間制限がなく「」は、1区画を貸切で楽しんでいました。


ドッグランJJ

2012年8月12日日曜日

自習時間(7)


ぎっくり腰の治療(2)   →2012年6月19日(火)からの続きです。
※遠隔鍼灸治療~第2回目~              
 
(1)膀胱経が痛む
   ②両側の膀胱経が痛む
    1.両側のBL35.会陽に置鍼
    2.両側のBL23.腎兪BL25.大腸兪に置鍼
    3.両側のBL54.秩辺GB30.環跳いずれか単独に深鍼
    4.腰痛点(手)に置鍼して腰の運動をする
    5.奇経療法(SI3.後谿 BL62.申
    以上のいずれか、またはその組み合わせ
           <参考資料:東洋医学見聞録、西田 皓一著>


BL35.会陽(えよう)
●取穴部位:尾骨下端の外5分、GV1.長強穴と同じ高さ
●筋   肉:大殿筋
●運動神経:下殿神経
●知覚神経:会陰神経(陰部神経の枝)
●血   管:下直腸動脈
BL23.腎兪(じんゆ)
●取穴部位:第2・3腰椎棘突起間(GV4.命門穴)の外1寸5分
●筋   肉:腰背腱膜
●知覚神経:腰神経後枝
●血   管:腰動脈
BL25.大腸兪(だいちょうゆ)
●取穴部位:第4・5腰椎棘突起間(GV3.腰陽関穴)の外1寸5分
●筋   肉:腰背腱膜
●知覚神経:腰神経後枝
●血   管:腰動脈
BL54.秩辺(ちっぺん)
●取穴部位:正中仙骨稜第3仙椎棘突起部の下外方3寸
●筋   肉:大殿筋、中殿筋
●知覚神経:中殿皮神経、上殿皮神経
●血   管:上殿動脈
GB30.環跳(かんちょう)
●取穴部位:側臥して股関節を深く屈し、股関節横紋の外端、大転子の前上方陥凹部
●筋   肉:中殿筋、大腿筋膜張筋
●運動神経:上殿神経
●知覚神経:上殿皮神経
●血   管:上殿動脈
SI3.後谿(こうけい)
●取穴部位:第5中手指節関節の上、尺側の陥凹部、手を握ってできる横紋の端
●筋   肉:小指外転筋
●運動神経:尺骨神経
●知覚神経:尺骨神経浅枝
●血   管:背側手根枝(尺骨動脈)の枝
BL62.申(しんみゃく)
●取穴部位:外果直下5分、長・短腓骨筋腱の下
●筋   肉:下伸筋支帯、長腓骨筋腱、短腓骨筋腱
●運動神経:浅腓骨神経
●知覚神経:外側足背皮神経
●血   管:外果動脈網 
●禁 灸 穴

膀胱経


2012年8月11日土曜日

抜缶療法(10)

※抜缶治療⑥ ~蕁麻疹~にきび(痤瘡)~
●蕁麻疹
取穴GV14.大椎BL13.肺兪BL17.膈兪BL25.大腸兪LU1.中府LI11.曲 
     ST3.足三里SP10.血海
→上肢に発疹があれば、LI11.曲池
→下肢に発疹があれば、SP10.血海
→頑固なものには、BL13.肺兪BL20.脾兪
→背部に疹があれば、BL17.膈兪
治療方法:実習します。
●にきび(痤瘡)
 にきび(痤瘡)の原因は、体質と脂肪、砂糖、刺激物の食べ過ぎで起こる。これらは脾胃の湿と熱を作るからである。また脾胃に負担がかかると、その痰、湿と熱が上方に挙がり顔面に現れる。また不安や怒りが肝気と肝血となり、これらが熱となって顔面に現れる。このため本疾患は顔面にあるが、治療部位は、意外に、背部にある。
取穴:主穴はGV14.大椎、それにBL13.肺兪BL15.心兪BL20.脾兪BL21.胃兪BL17.膈兪BL18.肝兪、背部の毛囊炎の赤く発赤したもの1~2個。
取穴の原理は、
GV14.大椎BL13.肺兪は、風と熱、湿と中毒を取り去る。
BL20.脾兪BL21.胃兪、脾と胃の調和を強化し、痰を少なくし、湿を取り去る。
BL23.腎兪BL18.肝兪は、気と臓を調節し、肝気を取り去り、血流を早くしてうつ滞を取り去る。
治療方法:実習します。<参考資料:抜缶療法の臨床応用、西田 皓一著>
LU1.中府(ちゅうふ)
●取穴部位:雲門の下1寸、華蓋穴の外方6寸
●筋   肉:大胸筋、小胸筋
●運動神経:胸筋神経
●知覚神経:鎖骨上神経
●血   管:胸肩峰動脈(腋窩動脈の枝)
LI11.曲池(きょくち)
●取穴部位:肘を屈曲してできる肘窩横紋の外方で、上腕骨外側上顆の前
●筋   肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋
●運動神経:橈骨神経
●知覚神経:外側前腕皮神経
●血   管:橈側反回動脈
SP10.血海(けっかい)
●取穴部位:大腿前内側にあり、膝蓋骨内上角の上2寸
●筋   肉:内側広筋
●運動神経:大腿神経
●知覚神経:大腿神経前皮枝
●血   管:下行膝動脈

 




 



2012年8月10日金曜日

毎日の朝食は?

蘭丸の父母の朝食は、白い御飯に、通販購入のキッセイ薬品・ヘルスケア事業部から、たんぱく質を調整し、塩分、リンを抑えた「ゆめシリーズ・レトルト」を湯煎して、1袋を仲良く2人で食べています。日頃、食べているメニューを紹介します。なかなか美味しいですよ。ワン!


2012年8月9日木曜日

講演会のご案内

蘭丸の父が、所属する「熊本県保険医協会」主催のどなたでも、ご参加できて、無料の2つの講演会のご案内をします。事前の申し込みはいりません。
※日時:2012年8月24日(金)午後7時~8時40分
 場所:くまもと県民交流館パレア・9階・会議室1
 演題:うつ病とどうつきあうのか
    ~認知行動療法の実際とその効果~
 演者:沖縄県立総合精神保健福祉センター長 仲本 晴男先生
 詳細は、ここを、クリックしてください<PDFファイルで印刷できます>。
※日時:2012年9月6日(木)午後7時30分~9時
 場所:熊本全日空ホテルニュースカイ・2階・「平安」
 演題:性教育と命の大切さ
    ~生きることは食べること、性教育は「生教育」~
 演者:内田産婦人科医院・助産婦 内田 美智子先生
 保育室がありますが、必要な方は事前の申し込みが必要です。
 詳細は、ここを、クリックしてください<PDFファイルで印刷できます>。
※「熊本県保険医協会」主催の一般参加(医療関係者以外)可能の素敵な講演会がある時は、無料ですので、ご案内、ご紹介しますね。ワン!

2012年8月8日水曜日

抜缶療法(9)

※抜缶療法⑤ ~全身療法~
 全身療法は、慢性疾患では、全身の臓腑の気血に異常をきたしている場合が多いので、全身を調整する必要がある。慢性疾患でなくても局所の異常は、全身の異常の一部分として現れることがあるので、原則的には全身の調整が必要である。全身療法は、背部と腹部から抜缶するのが基本である。いずれも内臓の五臓六腑と深い関係がある場所であり、背腹部から全身を調整することが出来るからである。
(1)背部の抜缶療法
 「背部」に抜缶するときは、正中線の督脈下図1)と左右両側の膀胱経下図2)の走行上に、日を改めて、交互に吸引する。背部には五臓六腑の兪穴があり、全身を調整することが出来る。つまり脊柱神経を刺激することになり、自律神経を調節する作用がある。
 具体的には、正中線(督脈)の場合は、缶球を、GV14大から、GV1長に至るまで連結して留缶する。膀胱経には左右に連結して留缶する。
(2)腹部の抜缶療法
 「腹部」に抜缶するときは、腹壁から五臓六腑の機能を刺激し、邪気を吸引する。また腹部の動静脈の流れをよくすることにより、全身の血流がよくなり、全身の調節を図ることが出来る。
 「腹部」には、下図3のように取穴する。ちょうど肝心な臓腑の募穴を刺激することができる位置にある。抜缶頻度は、健康維持のためなら、1~2/週、疲れたときには、その都度抜缶する。慢性疾患の治療にはできれば、その都度その治療法と合わせて行うとよい。
<参考資料と図:抜缶療法の臨床応用、西田 皓一著>
  
図3
胸部腹部の抜缶療法
  
図1
督脈の抜缶療法

図2
膀胱経の抜缶療法


 ※2012年8月6日(月)ブログに、ハンマー投げ、ロンドンオリンピック、銅メダル、37歳の室伏選が、抜缶療法をされていることをアップしました。テレビの画面からだと、督脈膀胱経抜缶療をされているみたいでした。蘭丸の父は、61歳ですが、それなりに、頑張ります。ワン!