2012年8月11日土曜日

抜缶療法(10)

※抜缶治療⑥ ~蕁麻疹~にきび(痤瘡)~
●蕁麻疹
取穴GV14.大椎BL13.肺兪BL17.膈兪BL25.大腸兪LU1.中府LI11.曲 
     ST3.足三里SP10.血海
→上肢に発疹があれば、LI11.曲池
→下肢に発疹があれば、SP10.血海
→頑固なものには、BL13.肺兪BL20.脾兪
→背部に疹があれば、BL17.膈兪
治療方法:実習します。
●にきび(痤瘡)
 にきび(痤瘡)の原因は、体質と脂肪、砂糖、刺激物の食べ過ぎで起こる。これらは脾胃の湿と熱を作るからである。また脾胃に負担がかかると、その痰、湿と熱が上方に挙がり顔面に現れる。また不安や怒りが肝気と肝血となり、これらが熱となって顔面に現れる。このため本疾患は顔面にあるが、治療部位は、意外に、背部にある。
取穴:主穴はGV14.大椎、それにBL13.肺兪BL15.心兪BL20.脾兪BL21.胃兪BL17.膈兪BL18.肝兪、背部の毛囊炎の赤く発赤したもの1~2個。
取穴の原理は、
GV14.大椎BL13.肺兪は、風と熱、湿と中毒を取り去る。
BL20.脾兪BL21.胃兪、脾と胃の調和を強化し、痰を少なくし、湿を取り去る。
BL23.腎兪BL18.肝兪は、気と臓を調節し、肝気を取り去り、血流を早くしてうつ滞を取り去る。
治療方法:実習します。<参考資料:抜缶療法の臨床応用、西田 皓一著>
LU1.中府(ちゅうふ)
●取穴部位:雲門の下1寸、華蓋穴の外方6寸
●筋   肉:大胸筋、小胸筋
●運動神経:胸筋神経
●知覚神経:鎖骨上神経
●血   管:胸肩峰動脈(腋窩動脈の枝)
LI11.曲池(きょくち)
●取穴部位:肘を屈曲してできる肘窩横紋の外方で、上腕骨外側上顆の前
●筋   肉:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋
●運動神経:橈骨神経
●知覚神経:外側前腕皮神経
●血   管:橈側反回動脈
SP10.血海(けっかい)
●取穴部位:大腿前内側にあり、膝蓋骨内上角の上2寸
●筋   肉:内側広筋
●運動神経:大腿神経
●知覚神経:大腿神経前皮枝
●血   管:下行膝動脈

 




 



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