現代医学では「坐骨神経痛」と呼んでいるが、中医学では「梨状筋症候群」と呼んでいる。梨状筋の充血や浮腫、痙攣によって坐骨神経が圧迫されると、坐骨神経痛が起こってくると考えられている。
坐骨神経痛の原因には原発性と続発性がある。原発性は、寒冷、湿、瘀血などによる。続発性は、病理変化を伴った周囲の骨や神経組織、神経が機械的に圧迫されて起こる。大部分の患者は腎虚による骨組織の軟弱、寒冷と外傷よって起こる。
一般に症状の発病は原発性の場合は急で、片方の腰痛または下肢の痛みやシビレ感で始まる。続発性の場合は慢性に経過する傾向がある。
中医学では、その原因は三つの邪(寒邪、風邪、湿邪)によって起こると考えられている。これらは経脈や血管の流れを閉鎖するので患者は痛みを感じるのである「不通即痛」すなわち“通ぜざれば、即ち痛む”からである<参考資料と図:抜缶療法の臨床応用、西田 皓一著>
※取穴:GB30環跳、BL54秩辺、BL23腎兪、BL25大腸兪、BL37殷門、BL40委中、BL57承山
※治療方法:実習すます。
坐骨神経痛に対する抜環療法の取穴 |
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