肩こりはしばしば遭遇する症状である。精神的緊張は頚背部に経筋病巣を作りやすく、患者の指摘する阿是穴を触診するとゴリゴリした筋肉の塊(経筋病巣)を触れる。背部筋肉のうちで僧帽筋が特に凝りやすい。近位取穴としては、触診して経筋病巣を探し出し、そこに抜缶する。
経絡を利用した遠位取穴では、障害されている経脈上のツボに取穴する。障害されやすい経脈は小腸経や三焦経、または太陽経が多い。
肩こりは精神的緊張が原因で長年かけて筋肉の硬結(経筋病巣)を作っているので、毎日または隔日に抜缶して筋肉の硬結を解きほぐしてやる必要がある。
肩こりは常見される症状なので、患者に吸引機を持たせ、コリを感じたとき自宅で気軽に用いるように指示するとよい。<参考資料:抜缶療法の臨床応用。西田 皓一著>
※取穴:主にGV14大椎、阿是穴
※配穴:GB21肩井、SI14肩外兪、GB20風池、GB12完骨、BL43膏盲、GV20百会
※治療方法:実習します<下記の参考図:東洋医学見聞録、西田 皓一著>
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