2012年8月20日月曜日

抜缶療法(11)

※抜缶治療⑦ ~月経痛~月経不順~
●月経痛の抜缶治療
 月経痛の原因は、主に気帯と瘀血によって起こり、これは不安、くよくよ、怒りによって起こる。雨に濡れるなど腰部を冷やすことによる寒冷、生食、冷食、湿ったところに長時間座るなどの原因による。これらは寒さや湿が経脈に停滞し、脾腎の陽虚になると子宮の血管が冷える。治療は身体を強めて、腎を強めて、栄養する。月経痛の治療には、脾と腎の虚寒を治すことである。
取穴BL18.肝兪BL20.脾兪BL23.腎兪CV6気海CV4関元SP6三陰交
治療方法:実習します。
●月経不順の抜缶治療
 月経不順は、肝、脾、腎に関係している。腎気の不足が、経脈の不調和を引き起こす。肝熱は、血を蓄えて、肝虚は、気滞の原因になり、経脈と血管をブロックする。また、脾虚は、血液をコントロールできなくなる。これらの原因が、月経不順の結果となる。
取穴BL18.肝兪BL20.脾兪BL23.腎兪。このほか、CV6気海は、近位効果がある。つまり子宮に近い部位にあるからである。SP6三陰交は、肝、脾、腎が交わるツボなので、遠位取穴である。CV4関元、任脈上にあり、衝脈は、子宮から起こると言われるので、婦人科疾患の治療には大事な穴である。遠位取穴と近位取穴を結びつけることは、気を補い、子宮を養うことになる。
治療方法:実習します。<参考資料:抜缶療法の臨床応用、西田 皓一著>

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